解体工事のお祓い、地鎮祭、魂抜きは必要?

お守りや人形の処理、皆さんはどうしていますか?
普通にゴミに出したら良くない事が起きるんじゃ…と思い神社に持っていってお祓いなりの処理をしてもらうのが一般的でしょうか。
神聖なモノ、命が宿っていると言われているモノに関して、日本人は簡単に捨てられないという意見が多いですよね。

解体工事に関しても同じことが言えます。
仏壇や神棚、井戸の処理に困っている方や地鎮祭をやるべきかやらなくていいのか迷っている方、とても多いです。
今回はそんな迷いがちなお祓いの方法から費用までを解説します。鎮魂祭やお祓い、魂抜きを「やるか」「やらないか」の判断基準についてもご説明していきます。

この記事の内容を3分でまとめた動画がこちらです

地鎮祭って何をするの?

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地鎮祭とは、解体工事が終わり更地になった状態で、これから始まる工事の安全や今後の家の繁栄を祈り、今までの家に感謝を伝え、悪いことが起きないようにお祈りする儀式です。「じちんさい」「ことしずめのまつり」と読みます。
その土地に住む神様を祝い沈め、土地を利用させて下さいと許可を得る意味もあります。

地鎮祭の流れとしては工事着工前に神職をお招きして神様にお供え物、祝詞をあげます。お祓いをして浄め、施主が始めの鍬(くわ)や鋤(すき)を入れ、工事の無事を祈るというのが一般的です。

地鎮祭でかかる費用
地鎮祭は自分で用意する分や神職に払う分、
施工業者に払う分があるので注意しましょう。

お礼、謝礼金として神職へ支払う初穂料 2,000~50,000円
神職が車や原付で来る場合お車代として支払う交通費 1,000~10,000円
施工業者が祭壇等の準備をしてくれる場合は業者に支払う準備費用
※テントや資材を多く使う場合には10万円前後かかることもあります
5,000~10,000円
お供え物として米や塩、お酒に湯のみや紙コップを施主が用意する 10,000円前後
近隣へ配るため施主が用意する菓子折り代(1個あたり) 1,000~3,000円
関係者へ配るため施主が用意するお弁当代(1個あたり) 1,000~2,000円

以上で合計10万~20万円かかることになります。

私も幼い頃、今住んでいる家を建設する前に地鎮祭を行ないました。更地に小さな祭壇が立っていて、お坊さんや神主が祝詞やお焼香をする姿を後ろから見ていたのを覚えています。皆さんも実際に地鎮祭を行った経験や、近所で地鎮祭が行われているのを見た事があるのではないでしょうか。

この儀式を上げることによって施工業者が安心して工事を進める事ができるといいます。また施主にとってもこれから数十年と災いなく健康に暮らしていく事ができるとされています。そのため、地鎮祭をあげるのが常識だと思う方も非常に多く感じます。

地鎮祭は弥生時代から既に始まっていたという説があります。当時の建物の柱から勾玉が発見されたのです。これは土地や家屋の安全、繁栄を願って勾玉を「鎮め物」(地鎮祭のとき、土地の神を鎮めるために地中に埋めるもの)として埋納した日本最古の地鎮祭と言われています。日本書紀にも691年、藤原京の造営の際に地鎮祭が行われていた事が記されています。さらに仏教の寺院からも地鎮祭に用いられた鎮め物が発見されています。

古代や中世ではあまり普及されてはいなかったようで、実際に庶民の家でも建設儀式として用いられるようになったのは江戸時代後半になってからだったようです。家の方角、形状、間取りなどが吉凶作用を及ぼすと考えられる「家相」が広まり、人々の間で土地の神や家相の関心が広まっていきました。そのため地鎮祭も重要視されて行き今も受け継がれてているのですから、儀式を重んじる方が沢山いらっしゃるのも頷けます。

神棚、井戸、仏壇の魂抜きってどんな意味?

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魂抜きとは神棚や井戸、仏壇などを壊したり、移動するために行うお祓いの事を言います。魂が宿るとされている物を移動、解体するには魂を抜き、物に戻してから扱う事が必要と考えられて来ました。怠った場合は災厄がふりかかると恐れられていて、長く住んで関わってきた土地や物に感謝するという意味も含めて行われてきた儀式です。

神棚、井戸、仏壇はそれぞれお祓いを依頼する先が違うので注意が必要です。神棚は神主がいる神社へ。仏壇はお寺の僧侶に頼まなければなりません。井戸は神主でも僧侶でも対応してもらえます。
費用は大きさや状態にもよりますが5万前後が相場です。

お祓いの服装、というと正装でカッチリ決めなければいけないと思われがちですが、個人で行う場合は派手であったりだらしない格好で無ければ大丈夫です。男性はチノパンやジーパンに白めのシャツ、スニーカーで十分です。女性もワンピースやスカート、お子様は多少派手でもよほど奇抜で無ければ問題ありません。原色モノの服やサンダルは控えましょう。気になるようでしたり業者や神職、親族に正装を希望された場合はスーツ(お子さんは制服)を着用しましょう。魂抜きだけでなく、地鎮際も共通です。

お祓いはやらなければいけないの?

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さて、本題です。上記で説明したお祓いは必ずやらなければいけないのでしょうか。

神聖な儀式で古くから受け継がれてきた伝統のようなものだし、皆やってるからやったほうがいいと思う方もいます。
反対に費用や時間もかかるし、やる必要が無いと思う方もいます。
はっきり言いますと、どちらも正解です。やってもやらなくてもどちらでも良いのです。

解体、建設時のお祓いというのは、特に義務付けられたモノではありません。本来お祓いというのは宗教的な考えによるもので、信じる宗教によってそれぞれ判断は違ってきます。施主様がご自身で考えて必要が無いと思えばやらなくても問題ありません。実際に海外の宗教では解体時や建設時にお祓いをするという考え自体がごく稀なようです。

しかし、親族の中に一人でもやっておいた方がいい、やらなければいけないと考える方がいれば意見を尊重しましょう。そこで意見を押し切ってお祓いをしないまま工事が始まってしまうと、ずっと後悔の念が尾を引いてしまったり、不安な気持ちを引きずってしまいます。日本人は特に神への感謝や祈りといったものを大切にし、災いを防いできた文化があります。今でもお祓いを重要視する人はとても多いです。

そのため、お祓いをしなかった結果工事中に事故が起こってしまったり、住んでから病気やトラブルに見まわれてしまいやはりお祓いをすればよかった、と後悔するケースも目にします。極端な話お祓いをすれば病気にならない、トラブルが起きないというわけでは無いのですが、少しでも気にしていると関連付けてしまいますし、災厄とお祓いは全く無関係だと心から否定できるかとなるとそうでない人も多いのではないでしょうか。
悪い事が起きてもそのせいだと思わない、後悔しない方はお祓いの必要はありません。

近年、地鎮祭やお祓いを行う家庭が減りつつあるとのことです。その半面、神職には依頼せず敷地の四隅と中央に塩とお酒を撒いて解体業者と施主で家屋へ感謝と工事の安全をお祈りするという簡略化した儀式を行う方も増えています。費用に余裕は無いがお祈りはしておきたいという方はこういったお祈りもいいかもしれません。

まとめ

長年暮らしてきた家なのでこれまで守ってくれた感謝の気持ちを伝えたい、今後共健康で安全でいられるようにお祈りをしたいと思われている方も、費用や準備に余裕が無かったり、特にお払いの必要性を感じないと思われている方もどちらも間違っていません。絶対しなければいけない訳では無いのです。
しかし、いまいち自分や親族だけでは判断できづに悩んでいる場合は施工業者に相談してみましょう。業者であれば今までの経験から良いアドバイスをくれると思いますし、親身に相談にのってくれますよ。

お祓いや儀式といったものは災厄を取り除き人々の安全、健康を祈るための神事ですので、納得がいくまでじっくりと考えましょう。

実は、お近くの業者より近郊の解体業者の方が
費用が安くなることがあります

解体工事でかかる費用は主に「人件費」と「産業廃棄物処理費用」の2つです。立地などの状況によりますが、「人件費」と「産業廃棄物処理費用」の2つで解体費用全体の70%~80%を占めています。これらの費用は各エリアで設定が異なるため、「解体現場付近の業者」より「近郊エリアの業者」の費用が安くなる場合があるのです。

こちらが実例の見積書です。同じ工事内容なのに50万円以上の金額差が出ています。
1枚目:解体現場付近業者の見積書(¥2,204,010)
2名目:近郊エリア業者の見積書(¥1,600,000)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    河野明日香

    あんしん解体業者認定協会専属ライター。解体業というなかなか知られていない業界の仕組みをわかりやすく、様々な視点から物事を捉えて伝えることを心がけています。解体工事を考えている方々の不安な気持ちを払拭できるような情報を配信していきます。