今、住んでいる家は父から相続したものです。その時、家を相続する際に約束したことがあります。
「おまえが家を建てられるくらい一人前になったら、この家を撤去して自分の家を建てろ」
その後、父は念願だったマイホームを私に譲ってくれました。そして、父は施設に入ることになりました。
こうして、父の夢だったこの家の取り壊しを行ったのです。
解体工事の現場を熱心に語る妻。その理由とは?
私は、取り壊しをして新築を建てることになり、家族でハウスメーカーをいろいろと調べました。その中で一番理想の家に近い設計をしてくれたハウスメーカーの方で新築を建てることにしました。
トータル金額は、予想していたよりも多少高額でした。そのことを担当者に相談をすると「解体工事をご自身で依頼することで、多少は金額を安くすることができるかもしれませんよ」というアドバイスをもらいました。
ただ、建築のスケジュールはとんとん拍子で決まっていきました。ハウスメーカーの担当者と話した予定では、8月1日には仮住まいに引越をして、8月3日から約2週間の解体工事期間と計画を立てました。
実際の解体工事が開始される予定まで、あと約1か月半くらいでした。
それから室内の片づけをしなければいけませんでした。しかし、やはり解体工事の費用を少しでも安くするということが諦められなかったのです。
そのため、ゆっくりと解体業者を探してなんていられませんでした。
そこで、一度に複数の解体業者に見積もりの依頼ができるところをインターネットで探しました。
「解体工事」というキーワードで検索をすると、解体業者のホームページや紹介会社のページが何件も出てきました。
時間がなかったので、一回で複数の解体業者を紹介してくれるサイトに連絡をしました。
愛知県エリアの担当者の方とお話をした結果、本当に直近で現場の確認をしないと間に合わないと言われました。
そこで、平日に私に代わって妻が解体工事の現地調査の立ち合いに参加することにしました。
そして、妻は紹介してもらった3社の解体業者と会い、私はそれぞれの感想を聞きました。
妻の中で気に入った解体業者がいたようで、3社のうちの1社から解体工事のお話を中心に説明を受けました。
妻のお気に入りの工事業者は、引越の準備などをしているという話をしたところ、片付けの方法や処分をして頂ける範囲、家具の種類などのアドバイスをしてくれたそうです。
また、建物の大きさや周りの状況を確認していた際には、解体工事の手順や方法などを説明してくれたそうです。
工事内容の話は大変わかりやすく、また対応もすごく親切だったことで好感をもったと笑顔で話をしてくれました。まさか解体工事の現場確認で妻がここまで楽しそうに話をしてくれるとは想像していませんでした。
希望する解体工事に柔軟に対応。その姿勢に感動!
それから数日後、各解体業者から解体工事の見積書が届きました。
最初に見積書が到着したのは、妻のお気に入りの解体業者でした。金額は152万円でした。
金額は、ハウスメーカーから紹介された解体業者よりも安かったです。その見積書を見た妻はすぐにこの解体業者に依頼しようと提案してきました。
しかし、私個人としては、他の2社の解体業者が「もっと安くなるのではないか?」と期待が膨らんでいました。
翌日、残りの2社からも見積書は届きました。金額は、162万円と145万円でした。
私は一番金額の安かった解体業者にしようと妻に言いました。しかし、妻は「お気に入りの解体業者に依頼したい」と断固主張してきました。
確かに、真剣に現場の確認をしてくれたのでどの解体業者もすごく良かったとは言っていました。しかし、安心して解体工事を任せたいのは、お気に入りの解体業者なのだと言いました。
当初はできるだけ解体費用を安くする為に解体工事の見積もりを取りました。しかし、これからまたその場所で新しい家を建て、その場所で今後も過ごしていくことになります。
妻の話を聞いていて妻にそれだけ安心感を与えることができる解体業者は、きっと実際の解体工事の際にもしっかりと対応をしてくれるのだろうと思いました。
私は妻の説得によって、妻のお気に入りの解体業者に解体工事を依頼することにしました。
契約をする為、私もその解体業者と交渉することになりました。すると、解体工事時期など、細かい部分を把握しており、スムーズに工事のお話を進めることができました。
また、今回の見積金額のお話もしたところ、なんと147万円まで値引きをしてくれました。
本来、同じ金額まで下げたいところだが、どうしても5万円が今回は限界だったというお話でした。
ですが、ここまで私たちの希望に応えようとしてくれる姿勢に感動をしました。
解体工事を頼んで良かった!感謝の想いで一杯です
私たちは、無事に引越をすることができました。そして、解体工事も開始されました。
まず、建物の周りに足場を組む作業から始まりました。養生というシートで建物を囲ったうえで、解体工事の作業がはじまりました。
手作業が終わると、次は重機を使用しての解体工事となりました。
重機を使用することで解体工事はどんどん進んでいきました。
重機で建物を壊す音はかなり大きなものであり、その音と一緒に振動もしていました。
しかし、解体工事前以外にも重機が入る日の朝に近隣の方に声をかけてくれました。
そういった配慮ある行動を取って頂いたので、無事に何もなく解体工事が終わりました。
梅雨時期はとうに過ぎていましたが、工事期間中に雨が降ってしまいました。
しかし、当初予定していた工事期間になんとか終えるため、雨の中、解体工事の作業を続けてくれました。
その姿を見て、妻がこの解体業者に依頼したいとずっと言っていた理由を改めてわかった気がしました。
私は、新築を建てる第一歩である解体工事を終えました。父からこの譲り受けたこの土地に年末には私の家が完成します。
人生の中の一大イベントが、このような素晴らしいスタートを切ることができたのも今回の解体業者に出会うことができたからです。
それも、妻がしっかりと私にこの解体業者を薦めてくれたからです。
「おまえが家を建てられるくらい一人前になったら、この家を壊して自分の家を建てろ。」
父が言ってくれたこの言葉。
この撤去工事は、私が良い家族に恵まれ、幸せな人生を送れていると実感することができた良い経験となりました。
本当に依頼した解体業者には感謝の気持ちでいっぱいです。
コメントを残す