「夢のマイホーム」購入をお考えですか?家の購入は人生の中でも大きな買い物。失敗した……なんてことは絶対になりたくないものです。
ずばり、理想のマイホームを手に入れるためには、住宅についての予備知識をしっかりと持ち合わせておく必要があります。
そこでチェックしたいことの1つとして、住宅の構造が挙げられます。日本の半分以上の住宅は木造住宅ですが、もちろん鉄骨造住宅を選択する方々も大勢います。
では実際、木造と鉄骨造どちらの構造を選んだほうが、素敵なマイホームを手に入れることができるのでしょうか?
今回の記事では、木造・鉄骨造住宅それぞれのメリット・デメリットをご紹介していきます。
また記事の最後では、マイホーム購入で失敗しないためのポイントもご紹介いたします。ぜひ、最後まで目をとしていただき、素晴らしいマイホームを手に入れましょう。
木造住宅のメリット・デメリット
まずはじめに、木造住宅のメリットデメリットを見ていきましょう。
メリット
- デザインの自由度が高い
- コストが安く済む
- 断熱性・調湿効果が高い
- 火災に強い
~デザインの自由度が高い~
木造の住宅は、その建築法から間取りやデザイン、仕様を比較的自由に考えることができます。
また、リフォーム時に関しても、間取りの変更など自由度が高めです。さらに、木造住宅を扱う住宅業者も多く存在するため、住宅会社選びという点でも、比較的幅が広がります。
~コストが安く済む~
鉄骨造に比べ、費用が安く済むのが木造のメリットの1つ。材料費が安く、工期も鉄骨造に比べ短いため費用全体が抑えられます。また、住宅に使用される木材の種類によってもコストは変動してきます。
また、坪単価で価格相場をみると、木造の場合40~70万円ほどになります。一方鉄骨造の場合は、坪単価あたり50~80万円となります。
~断熱性、調湿効果が高い~
断熱性が高いのも木造住宅のいいところです。断熱性が高いと良い点は、外気の影響を受けにくいところです。
木は鉄に比べて熱を伝えにくいので、外部の寒気や暖気が内部に伝わりづらくなります。
ですので、夏の暑さや冬の寒さが室内に伝わりにくく、比較的年中快適に過ごすことができます。また、調湿効果も優れており、結露やカビの発生を抑えてくれるというメリットがあります。
~火災に強い~
一見、鉄より火に弱そうな木造住宅ですが、本当は鉄骨造住宅より木造住宅のほうが防火性が高くなります。というのも、鉄は火を浴びるとグニャリと曲がってしまうため住宅が倒壊するまでの時間が短くなります。
一方で、木材は、燃えても全体が燃え尽きるまで時間がかかるので、すぐに倒壊する危険性が低く、避難する時間が確保しやすくなります。
デメリット
- 品質のばらつき
- 遮音性が低い
- シロアリ被害を受けやすい
~品質のばらつき~
木造住宅では、施工する職人の腕の善し悪しによって品質にばらつきが現れやすくなります。
というのも、木材は現場で職人が加工することが多いことが要因となります。木造住宅を選ぶ時は、施工業者の腕や信頼性が大切になります。
また、使用される木材の質によっても品質が変わってくるので、きちんとチェックしておきましょう。
~遮音性が低い~
鉄骨造に比べ、遮音性は落ちてしまいます。ですので、音漏れが気になる方は、木造住宅はあまりおすすめできません。
ですが、鉄骨住宅にも鉄の厚さが6mm以下の軽量鉄骨住宅と6mm以上の重量鉄骨住宅の2種類があり、実際のところ、軽量鉄骨住宅の場合は木造とさほど遮音性に違いは出ません。
~シロアリ被害を受けやすい~
木造住宅は、鉄骨造住宅よりもシロアリの被害を受けやすくなります。もちろん、しっかり定期的にシロアリ対策を行うことにより、シロアリの被害を抑えることは可能です。シロアリ対策につきましては、下記の記事もぜひご参考にして下さい。
鉄骨造住宅のメリット・デメリット
メリット
- 強度が高い
- 品質が一定
- 火災保険料が安い
~強度が高い~
法定耐震年数が、木造は22年、鉄骨造は27年となり、構造の特徴から、鉄骨造の方が耐震性が高くなります。
とはいえ、現在では、耐震基準が新しくなり、すべての建物に耐震基準が義務付けられています。(1981年6月より前に建築された木造住宅を除く)なので、現在の住宅は木造と鉄骨造の耐震性はさほど変わりません。
~品質が一定~
木造住宅の場合は、職人が現場で木材を加工するため、品質にバラつきが出やすくなってしまします。
一方で、木材とは異なり、規格化されたものを用いる鉄骨造住宅の場合、施工者の技術によって、品質にばらつきが出るということがないところがメリットと言えます。
~火災保険料が安い~
火災保険料は、「住所地」と「建物の構造」で決まります。鉄骨造住宅では、木造住宅に比べ火災保険料は半額以下と大幅に安くなります。
しかし、木造住宅の中でも建築基準法で「耐火建築物」や「準耐火建築物」といった、耐火性に優れる建物ならば、保険料が安くなる対象になります。
デメリット
- 断熱性が低い
- 湿気でさびる
- コストがかかる
- デザインの自由度が低い
~断熱性が低い~
木造のメリットでお伝えしたとおり、鉄は元々熱を伝えやすいという特徴があるため、室外の暖気や寒気が室内に伝わりやすくなります。
つまり、夏は室内に外の暑さが伝わりやすく、冬は寒さが伝わりやすくなります。ですので、断熱対策としては木造住宅のほうが向いています。
~湿気でさびる~
木材には、調湿効果があるため、湿度を調整してくれる役割がある一方で、鉄には調湿効果はないため結露が起こりやすく、さびやすくなってしまいます。
現在では、対策として特定の壁材などを用いて鉄骨造住宅に調湿効果をもたせる手法をあるので、事前に業者に相談、確認しておくと良いでしょう。
~コストがかかる~
先程もお伝えしたとおり、木造住宅よりも鉄骨造住宅のほうが割高になります。
また、将来の家の活用法の中で、家の建て替えたい、家を撤去したいと思った時、木造より工事費用が高くなってしまいます。
将来の活用イメージまで含めて木造か鉄骨造か判断しましょう。
~デザインの自由度が低い~
デメリットとして、デザインの自由度が低いと挙げさせていただきましたが、住宅に使用する鉄骨の種類が軽量鉄骨か重量鉄骨によって変わってきます。
軽量鉄骨の場合は、骨組みの数が多いためデザインの自由度は低いのですが、重量鉄骨の場合は逆に、少ない本数で骨組みを作ることができるため、デザインの自由度は高くなります。
木造・鉄骨造、結局どっちが良いの?
これまで、木造・鉄骨造のメリット・デメリットをご紹介いたしました。それぞれのメリット・デメリットを考えると結局どちらがいいのでしょうか。
自分の条件にあった方を選ぶ!
木造・鉄骨造で迷った際に言えることは、「自分の条件に合う方を選ぶ」ということです。
というのも、あなたが理想とするマイホームが、デザインの自由が効く住宅、地震に強い住宅、断熱性が優れている住宅などどのようなものなのかによって、木造、鉄骨造のどちらを選ぶかは変わってきてしまうからです。
コストの面含め、あなたの理想のマイホームを形にするのはどんな家なのでしょうか?
失敗せずにマイホームを手に入れる方法
~鉄則!住宅会社は比較する~
マイホーム購入は大きな決断が必要となるからといって勢いにまかせ、1社に相談して即決ということだけは絶対にしてはいけません。
しっかり情報収集を行わなければ失敗してしてしまいます。ハウスメーカー・工務店・住宅展示場などに実際足を運んでみたり、住宅雑誌やカタログなどから情報収集をしっかり行いましょう。
~家についての知識・価格の相場観を知る~
上の項目でお伝えしたことと似ていますが、家に関する知識を持ち合わせていなければ納得するマイホームは手に入れることはできません。
家にどんな構造があるのか、施工会社ごとの特徴は何かなど予備知識を持ち合わせていることは何よりの強みとなります。
木造と鉄骨造のメリット・デメリットについてのまとめ
いかがでしたか?このように木造と鉄骨造のメリットデメリットを把握しておくことで、自分の理想のマイホームがどのようなものなのかが具体的になってきます。
改めて、どんな家が理想なのか、自分にはどんな機能が必要なのか確認して理想のマイホームを手に入れて下さい!