私は昨年の春、長年勤めた会社を定年退職しました。
その年の夏に、娘夫婦から「一緒に住まないか?」と提案をされました。
私たち夫婦のこれからのことを考えてくれての話だったと思います。私たちは、とても嬉しかったです。
広いマンションや自宅を新築するなど、いろいろな状況を考えました。しかし、長年家族で過ごしてきた自宅のある土地からはできるだけ離れたくはありませんでした。
そこで、今住んでいる自宅を解体工事して、新たに二世帯住宅にすることにしたのです。
解体業者は想定外。始めはハウスメーカーにお願いするつもりだった
娘夫婦と共に色々なハウスメーカーへ話を聞きに行きました。しかし、実際にはモデルルームを見てもなかなか良い物件がありませんでした。
そこで、私は旧友に相談をしました。その友人も今年、大手のハウスメーカーを定年退職していました。
彼はハウスメーカーで新築物件の設計を担当していました。二世帯住宅の件を話すと、自宅の設計に協力をしてくれることになりました。
また、建築に関する段取りなども元勤務していた大手ハウスメーカーの協力のもと進めてもらえることになりました。
その後「ぜひ、お願いしよう」となり、さっそく友人と自宅の設計の打ち合わせに入りました。
私たちからはいろいろな意見を出しました。いろいろな条件が出揃ったなかで、希望する設計図を完成させることができました。
一度で複数の解体業者を紹介してくれたことがきっかけ
では、いざ具体的にスケジュールや工費の話を進めることになったとき、一番に気になったのは金額でした。
正直な感想としては、「もう少しだけ安くできないのか?」という気持ちでした。
自宅には大きなテレビを置いたり、大きな照明をつけたいという妻の希望があったからです。
そこで、金額面に関してどこか費用を抑えるポイントはないものか、と友人に相談をしました。
すると、解体業者を自分で探すことで少し自宅の費用を抑えられるかもしれない、という助言をしてくれました。
自分たちの希望する自宅が建築できるならばと、解体業者を自分たちで探すことに決めました。
しかし、いざ解体業者を探すといっても普段、まったく縁もゆかりもない解体業者を探すことは難しいことでした。
そんな中、娘夫婦がインターネットで解体業者を検索してくれました。その結果、複数の解体業者を紹介してくれるサイトが見つかりました。
そこで私たちは、検索上位に出ていた「解体無料見積ガイド」に連絡することにしました。その理由は、複数の解体業者を紹介してくれるからです。
実際に娘が電話をしてみると、自宅の解体工事を予定しているエリアの担当者に繋がりました。そのスタッフの対応がすごく良かったのを覚えています。
そのスタッフの方から、「見積りをするためにはまず、自宅のある現場を解体業者が確認をする必要がある」ということを助言されました。
そこで、私たちが解体業者との現場立ち合いに参加することになりました。
熱心な解体業者を紹介してもらいました
そこで、立ち合い可能な日程を調整するために、担当者に電話をしました。正直、予想以上にしっかりとした対応に驚きました。
インターネットを運営している会社はパソコンに向かっているだけで、顧客への対応はさほど力を入れていないと思っていたからです。
しかし、解体業者を自分で探すという不安はどんどん解消されていきました。
親身になって対応してくれているのを日々感じたからです。
それから数日後、自宅に解体業者が3社来てくれました。
「どんな解体業者が自宅に来るのか心配だから」と、当初は同席する予定のなかった娘たちも来てくれました。
現場で3社の解体業者と会った率直な感想は、どの解体業者もすごく熱心に対応してくれたということです。
それぞれの解体業者は自宅の周辺の確認や建物の大きさを測ったり、また解体工事の流れの説明や近隣の方への対応などに関して、細かく説明をしてくれたりしました。
そんな対応を見て、娘たちの不安も消えていきました。
解体業者が違うだけで40万円も安くなるなんて!家族全員がびっくり
それから1週間程経って、各解体業者から見積書が届きました。当初、ハウスメーカーが紹介してくれた解体業者の見積りよりも、紹介された解体業者はすべて安い金額でした。
その中でも、一番安かった解体業者で40万円ほどの差があったことには、家族全員本当にびっくりしました。
対応もよく、金額も安いのであればこの解体業者に依頼しない理由はありませんでした。
そこで、友人に一番安かった解体業者のことを話しました。すると、その解体業者と今後の予定の確認などをしたいと言われ、友人も解体業者と一緒に会うことになりました。
解体業者と会い、今後のスケジュールや自宅の工事内容に関しての打ち合わせをしました。
「この解体業者であれば大丈夫だな」と、その場で友人も安心したようです。
解体業者は、その場に契約書を持ってきてくれたので、友人立ち合いのもと契約書を結びました。
本当に紹介してもらった解体業者に依頼してよかったです
それから約1か月後、解体業者が作業を開始しました。
まずは足場を組み、「養生」を始めました。
その後、屋根などを降ろす作業に入っていきました。
職人さんが手作業で自宅を壊していくうちに、住んできた自宅がどんどん無くなっていきました。そのときは新築のことよりも、過ごしてきた自宅での思い出を考えていました。
そして、手作業が終わると重機が入りました。
あっという間に自宅の原形は無くなりました。跡地を見ながら、これまでの思い出が込み上げてきました。
子供たちの習字を飾ったり、絵を飾ったりしていたリビング。トロフィーや賞状がどんどん増えていった部屋。家族揃って毎日のように食事をしていた食卓。
いろいろな思い出がたくさん詰まった自宅でした。
解体工事は、約1週間で終わりました。解体工事後の更地は、とてもきれいな状態でした。本当にこの場に自宅があったとは思えないような更地でした。
友人も解体工事後に来てくれました。すると、更地を見て「きれいな更地だ」と感心していました。
解体工事が終わり、支払いなどを終えてから数日後、自宅を解体した際に行う滅失登記の手続きの資料が解体業者より送られてきました。
そして、その資料と一緒に封筒が入っていました。
その封筒の中身を見ながら、妻は泣いていました。
封筒の中身は、自宅の解体工事中の作業風景などの写真でした。写真という形でも今まで長年過ごしてきた自宅を残すことができて本当に良かったと思いました。
解体工事を終えた今、見積ガイドの方から紹介してもらった解体業者に依頼をして本当に良かったと思っています。
これからまた娘たちと一緒に過ごす自宅が、少しずつ完成へと進んでいます。
解体工事を検討している方へ一つ言えることは、もしたくさんの思い出の詰まっている自宅を取り壊すのであれば、本当に信頼できる解体業者に依頼してください。
私たちが自宅の解体工事中に感じた想いは、これから解体工事を予定しているみなさんも感じることだと思います。ぜひ、信頼できる素晴らしい解体業者と出会ってください。
この記事は埼玉県さいたま市の谷口さんから承諾許可を頂いた上で掲載いたしております。
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