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過密地域で店舗を解体工事!店主が知っておくべき手順と準備とは?

一般的に解体工事は壊すだけという印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

日本では土地が狭く建物が密集してるため、隣家を損傷しないように繊細な技術が求められます。重機すら使用できない土地での解体工事はより高度な技術が必要なのです。

今回は一般的な解体工事ではなく、少し特殊な立地の条件での事例をご紹介致します。

時間も費用も人手もかかる商業地。知識を駆使して解体工事!


駅前などの物件が密集した場所での解体工事は、大事なポイントが3つあります。

安全基準が極めて厳しい


「ボルト一本どころか、石ころ一つ落としたら大問題になる」

工事現場の監督はまず、歩行者や近隣住民への安全防止策に最大の神経を払います。
強風などで、養生シートが落下する事故など、解体工事には常にリスクが伴います。

また、行政や企業などが工事に関わる場合、時間の制約、騒音などの細かい規制がかかります。

その中で、工期中に終わらせるために、知恵や技術を駆使して工事を行うのです。

  • 安全面における対策の実例
  • ①工事箇所に仮囲い等を設置しその中で作業を行う

    ②工事内容をお知らせする
    (工程や作業日時などの変更についても掲示)

    ③道路工事においては、道路に規制帯を設置
    (その際、歩行者通路、誘導員の配置により作業を行う)

    ④夜間作業時は夜間照明を設置し、第三者との接触防止に努める

    粉じん対策や騒音などへの苦情

    次に重要になってくるのが環境面における対策です。通常、解体工事には解体物件の外側に足場などの設営が必要になりますが、密集地での解体工事では作業スペースが限られてます。

    その際、解体時に発生する粉じんなどが周辺に漏れないよう、対策を講じなければなりません。また、日中の工事では騒音の発生は避けようがありません。

    そのためには周囲への事前の徹底、周知や騒音事態を低減するような機械を使用するなど、住民の立場からの視点を持つことが大切です。

  • 環境面における対策の実例
  • ①作業には低騒音・低振動機械を使用し、騒音・振動の低減に努める

    ②粉じんについては、適宜散水、シート養生等を行い、工事によるほこりを飛散させないよう努める

    ③ダンプ等の工事車両について(アイドリングストップ等の実施)

    ②排出ガス対策型の認定を受けた工事車両の使用

    ③廃棄物の分別排出を行い、環境に配慮した施工を行う

    時間規制や変則的スケジュールを組むことも

    最後にクリアしなければいけない条件として作業時間が挙げられます。

    24時間いつでも工事を行っていいわけでなく、朝であれば通学時間帯、夜間であれば交通量の多い時間帯では工事に制約がかかる場合あります。

    安全面はもちろんの事、この時間帯に工事を行うことでリスクが増し、人件費や設備費がかさむのです。

    そのため、1日の工事時間帯を分けて行う場合もあり、より効率的でスムーズに工事を進めるためのスケジュールを考えます。

  • 工事時間における対策の実例
  • ①原則として、日曜日は作業を行わない

    ②作業時間は8:00~18:00とする。
    (前後30分~1時間を準備・片付け作業)

    ③工事関係者の集合は、作業開始の1時間位前とする

    ④夜間工事の作業時間は20:00~朝5:00とする

    重機なし。作業場所も僅か。難題山積の解体工事

    実際に行われた解体工事を例に、いかに限られた条件で建物を解体して行ったのかを見ていきましょう。

    モデルケースとなるのは駅前にあるの木造のパチンコ店です。

    解体工事

    両隣と密接し、道路は駅近くの交通量の多い道路、建物正面の歩道は狭くガードレールと電柱が立っています。

    まず、この物件は重機での解体工事が出来ません。屋根にある看板は電線があるためクレーンなどが使えず、手作業で少しずつ壊していかなければなりません。

    また、前面が歩道のため、道路の専有許可が必要です。道路は夕方の時間帯は交通量が多く、交通誘導員の手配も必要となってきます。

    入り口の様子を見ただけでも、費用が高額になることが予想されます。

    解体工事をスムーズに進めるための最善策は?

    歩道のガードレールと電線の撤去

    撤去物の搬出のため、歩道に設置してあるガードレールを撤去します。その為には自治体に許可を取る必要があります。

    また、作業の邪魔になるため、建物内に引いている電線も切り離します。これも電力会社に連絡をしてから作業を行います。

    建物内の残置物の撤去

    備え付けの機器やパチンコ台などは手作業で運び出す必要があります。

    備え付きの頑丈な機材は大型のハンマーなどを使って取り壊します。

    養生の貼り方

    両隣と密接しているため、両サイドに足場を組むことが出来ません

    この場合は、屋根から養生シートを垂らし、2階の部分の壁に穴を開けてシートの裾を建物内に通します。

    こうすることによって、屋根や2階部分の撤去物が落下した場合でも、建物内に流れ込むようになり、周囲の安全が確保できます。

    屋根の取り壊し

    解体工事は、基本的に上から順番に取り壊しを行います。屋根に付いている看板や屋根そのものを取り壊すため、下準備があります。

    それは、2階の天井に大きな穴を開けることです。敷地いっぱいに建物が立っているため、屋根看板や屋根の撤去物を建物内に落とす必要があります。看板・屋根・天井・2階の壁の順に、取り壊しを行い、撤去物を建物内から外に運び出します。

    階床の取り壊し

    木造をコンクリートと鉄骨で補強している建物で、2階の床がコンクリート製になっています。本来ならば、大型の重機で取り壊しも可能ですが、重機の搬入ができない建物ですので、こちらも手作業で行う必要があります。

    2階部分は床の崩落の危険もあるので、慎重に作業しなければいけません。

    柱・基礎の撤去

    屋根・2階部分の取り壊しが終わり、正面の壁も撤去できてはじめて重機を搬入することが出来ます。ただし、両隣の建物に傷を付ける可能性があるため、頻繁に重機を使用することは出来ません。

    少しずつ取り壊しを行い、手作業では撤去できないものに関して重機を使用します。

    歩道のガードレールの原状回復

    最後に、工事前に撤去したガードレールを元に戻します。高所の作業は、雨天では行えないため、天候にも左右される工事です。

    工事日数が長いほど費用も高騰しますし、人力解体は人件費がかかるため、全体的に費用は高くなります。

    できるだけ解体工事費用を抑えるには?ポイントは「項目を細分化してみる」

    手作業による解体工事は通常の2〜3倍といわれています。

    例えば、30坪程度の木造住宅を重機で壊す際、工期は通常7〜10日間程度ですが、手作業となると倍以上の工期が掛かります。

    それと同時に、現場に入る作業員の人数も多くなるので、解体費用が割高になるのです。

    思いがけない立地条件でコストが一気に跳ね上がる

    ここで、費用が割高になってしまうケースを具体的に挙げてみましょう。

  • 道幅が狭い
  • 道幅が狭く重機が搬入できないケースです。住宅の解体に使われる重機の幅は2mですが、前面道路幅が2m未満であったり、前面道路の幅は広くても途中で2m未満の部分があると重機を搬入できません。また、曲がり角はより大きなゆとりが必要となるため注意が必要です。

  • 道路と敷地の高低差が大きい
  • 敷地が前面道路よりも大幅に高かったり、低かったりする場合には、重機の敷地内への乗り入れが困難になります。クレーンを利用して敷地内に重機を入れる方法もありますが、クレーンを利用するスペースや重機を入れる庭などのスペースがない場合には、重機の利用は困難です、

  • 手壊しの解体工事
  • 重機を使えない手壊しでは、チェーンソーによって柱を切断したり、解体バチと呼ばれる鍬のような工具によって建物の壁などを解体していきます。

    発生した廃材は一輪車で車両が乗り入れ可能な場所まで搬出し、その後はトラックで廃棄物処理場に運搬されます。

    小型重機で費用抑制が可能!

    このような施主にとってデメリットの大きい手解体ですが、業者によっては小型重機を使ってコストを極力抑えるような企業努力をしている業者もいます。

    ミニユンボと呼ばれる小型の重機は、車幅が750〜1500mm前後と非常にコンパクトで、重機が入れないような現場であっても乗り入れることが可能です。

    木造の平屋や2階建てであれば、小型重機で壊すことは十分可能です。もし、手解体の費用増でお困りのようであれば、小型重機で工事を行ってくれる業者を探すのも一つです。

    まずは人命が最優先!法令遵守で無理のない解体工事を!

    解体工事をする上で注意をしなくてはいけないのが、工事中の何らかのミスによって、一般の人を死亡または致傷させる「公衆災害」や、解体工自身が死亡したりケガをしたりしてしまう「労働災害」を起こさないということです。

    どれだけ費用を切り詰めても、人命に関わる事故を起こしてしまっては、信用は一瞬にしてなくなります。

    安全対策にかかる費用は充分に確保した上で、費用削減に取り組みましょう。

    ガイドラインや仕様書をしっかりと把握して、安全な作業に徹することが求められます。

    まとめ

    密集地での解体工事は、常にスピードと安全面の両方が求められます。

    通常の立地条件と異なるからこそ、費用も割高になってしまいます。また、建物の構造や取り壊す目的によっても、解体方法や手順も異なります。

    解体工事のための足場、建物への養生シート貼付けなど、現場に応じた緻密な作業が求められますが、密集地での解体は通行人は勿論、両隣の建物や車体など気配りをしなければいけないモノが増えますので、業者とのこまめなコミュニケーションが必要です。

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