千葉市にある30坪の実家を更地にして売却・損せず売却成功しました

相続した実家や空き家を売却したいけど、そのまま売ろうか、建物を撤去して更地にしてから売ろうか、迷うところですよね。
お金をかけて解体しても売れなければ固定資産税が増えるだけで解体しない方も多いのではないでしょうか。

私も相続した千葉市内の実家を古家付きのまま売り出しましたが、半年経っても売れませんでした。しかし、更地にするとあっという間に売却できました

しかも、不動産屋から言われたある一言をキッカケに、解体費用が大幅に安くなり損なく売却成功できました。どうしたら解体費用を安くできたのか、私の経験をお話ししたいと思います。

古家を売り出すも半年間買い手がつかなかった

実家は約30坪の木造住宅でした。千葉の中心街までのアクセスはそこまで悪くない土地です。正直すぐに売れると思っていました。でも現実はそう上手くいきませんでした。

更地にすると固定資産税が増えると聞いていました。「解体するにもお金がかかる。更地にしても売れなかったら増えた固定資産税を負担し続けなければいけない…」と不安な気持ちが大きかったです。でも、このままにしても長引くだけで一向に売れない不安が勝って更地にすることにしました。

更地で引き渡す条件に変えると、あっという間に売れました。古家があるのと無いのとでは、買う側の反応がこんなにも違うのかと驚きました。

今考えてみれば、庭の手入れもしていない、家の中も物が溢れていたままの状態では、買いたいと思う人はなかなか現れないのも当然のような気がします。

更地にすることになったので、出来るだけ安く解体したいと思っていました。あと、引き渡しまで日にちが迫っていたので、できるだけ早くに解体できる業者を探さなければいけませんでした。もっと早く売れていればこんなにバタバタと急いで探さなくて済んだのかなと思います。

不動産屋から出てきた見積もり金額、185万

いざ解体するとなっても、解体費用がいくらくらいかかるのか見当もつきませんでした。不動産屋の担当者に聞いたら、今までの経験から予想して160~180万くらいではないかと言われました。

正直、建物を壊してまっ更な状態にするためにそんなにお金がかかるのかと驚きました。できるだけ安くしたい…と担当者にお願いしましたが、実際に不動産屋から出てきた見積もり金額は185万円でした。

担当者にもっと安くならないか聞いてみると、「うちで解体工事を手配するどうしても高くなってしまう、自分で解体業者に依頼した方が安いです」と言われました。世の中の不動産屋の中には、他で解体してトラブルになっても責任はとれない、と脅迫めいたことを言う不動産屋もいると何かの記事で読みました。でも、うちのように正直に中間マージンのことを言ってくれた不動産屋には感謝しています。

というわけで、自分で解体業者を探すことになりました。

インターネットの一括見積サイトに問い合わせた

不動産屋の見積もり金額が高いと感じつつも、じゃあいくらくらいが妥当か?と聞かれたら正直わかりませんでした。でも、解体工事は100万円単位の大きな買い物です。安くなる可能性があるなら出来るだけ安くしたい、でも不動産屋も頼れない…そんなモヤモヤした気持ちでとりあえずインターネットで検索してみました。

まず、検索結果にたくさんの一括見積サイトが出てきたのに驚きました。たしかに一回で3社から見積もりをとれれば一石三鳥なので楽です。でもこれだけ色んなサイトがあるとどこがいいかわかりません。大手や有名な会社がやっているサイトだったらなんとなく安定感があってすぐ決めれるのですが、解体の大手は知らないしあるかどうかもわかりません。

何社かサイトを見たなかで、紹介件数が多くて体験者の感想がたくさん載っているサイトに電話してみました。サイトには『親切丁寧に対応してくれた』『安くなって最後まで安心して任せることができた』などのコメントがありました。

正直、電話してみて対応が悪かったら他のサイトに電話すればいいかなと思っていました。でも、最初に電話に出た受付の方がすごく丁寧で良い印象を受けました。解体現場の住所や希望の時期など、いくつか質問に答えました。

質問された内容
・解体現場の住所
・解体物件の構造(木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造等)
・解体物件の大きさ(坪数)
・解体の希望時期

その後すぐに連絡をもらい解体業者を紹介してくれました。翌日には現地確認の日程が決まってここまでトントン拍子で進みました。

これから一括見積サイトに問い合わせようと思っている人は、担当者に現地確認の希望日を言ってみるといいかもしれません。私の場合は担当者が調整してくれたおかげで、1日で3社の解体業者と現地確認し、不動産屋と千葉市内で会う用事も同時に済んだのでかなり助かりました。

私が今回利用した一括見積もりサイトの情報も載せておくので参考にしてみてください。体験者の感想にもあるように、スタッフの対応が丁寧だったし、私みたいな素人の初歩的な質問にもわかりやすく説明してくれました。何よりも解体費用が40万円以上安くなったのが売却するうえでも嬉しかったです。解体費用のことは、このあと詳しく書いています。

あと、解体後に法務局へ建物の滅失登記申請をしなくてはいけないのですが、見積もりサイトのスタッフが送ってくれたマニュアルを見ながらなんとか自分で申請できました。一括見積サイトには正直あまり期待していなかったのですが初めての解体だったので色々と助かりました。(滅失登記申請を行政書士等に依頼すると5万円くらいかかるそうです)

あんしん解体業者認定協会運営 一括見積サービス 解体無料見積ガイド

◎全国約8,000社の解体業者のうち、審査に合格できるのは13社に1社
紹介されるのは厳しい審査を通ってきた優良業者のみ。安心して依頼できる。

◎解体実例や見積書などサイト掲載数2,000件以上
地域別の見積書実例は自分の費用をイメージできるのでかなり参考になる。

◎見積もりをとった後の断り、金額交渉はスタッフが代行してくれる
自分では直接言いづらい事はこのサイトのスタッフが対応してくれるから気がラク。

あんしん解体業者認定協会運営一括見積サービス(※全国対応)
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紹介された解体業者の印象

父が入院している間、ほとんど出向かなかった実家。解体工事に際して現場を見ておいた方がいいだろうと思い、解体業者と現地確認の際に立ち会いしました。

もうその土地には住まないけど、一生に一度の、しかも大金を払う解体工事です。一度も会ったことがない会社に依頼するのは勇気が要ります。紹介サイトの相談員には「しっかりした業者」だと言われていたけど、実際どんな解体業者なのか気になっていたので、直接会って確認できたのは良かったです。現場で顔を合わせて話したことで解体業者の人と成りを見れましたし、工事についてわからない事を確認できました。選ばなかった解体業者へ断る時の不安もありましたが、紹介サイトの人が代行してくれると聞いていたのでその辺りも心配なく現場に向かえました。

解体業者を決める

今回私が比較したのは以下の3社です。

A社 1,445,000円 木造解体をメインに請け施工実績が豊富な解体業者
B社 1,523,000円 住宅から商業ビルの解体まで幅広く対応できる解体業者
C社 1,663,200円 大手のハウスメーカーの解体も請けている総合解体業者

実際に解体業者に会ってみてどの会社も現場確認は当然ですが、どういう工事になるかなどしっかりと説明してくれました。悪い印象の会社はいなかったので、どの業者でも問題ないだろうなと思いました。
正直迷いましたが、決め手になったのはこちらが希望する日程が合って、かつ1番希望金額に近いA社に決めました。不動産屋の見積もりからは40万円以上も安くなりました。

A社を選んだ理由
こちらの希望の時期に工事できる
強いて言えば工事の説明が1番具体的で丁寧で素人でも理解できた
希望金額に1番近い

↓実際の見積書です。

不用品は処分先を分けると節約できる

しばらく空き家だった家の中には家財やら洋服やらがそのままの状態になっていました。家族総出で片付けて処分したとしても相当時間がかかるし、そのわりに使えそうな物もない…と思い工事業者に処分をお願いしました。

追加で見積もってもらったところ撤去処分費は12万円でした。ある程度自分たちで片付けを出来ていたらこの12万円はかからなかったと思うと、もっと節約できたのではないかと思います。

A社さんがタンスとか食器棚とかの木製家具の処分はうち(工事業者)でできますよ、と言ってくれたのでその分は助かりました。木製品は建物を壊した時の木の廃材一緒に処分できるそうです。

ですので、現地確認の時に工事業者さんに木製品の処分の相談をしてみると自分で重い家具を運ぶ手間もなく、費用も節約できます。

ただし、中に入っている食器や洋服等の処分費はかかります。自分で前もって自治体の無料処分の日に捨てるか、まだ使えそうなものはリサイクルショップに持っていく等しておいた方が良さそうです。

いよいよ工事開始

いよいよ解体工事が始まります。解体業者の方が工事の様子を撮って送ってくれました。自分も住んでいた家が壊されていく様子を見るのはなんだか切ない気持ちもありました。でも直接現場の様子を見れない状況だったので、工事が進む様子を見れたのは安心できました。

実際に業者さんに送ってもらった写真で工事の流れをご紹介します

まず足場を組んで養生シートを張っていきます。この写真には写っていませんが、白い養生シートを張っていました。このシートを張らないと周辺に砂埃や破片が飛び散ってしまうそうです。

次に、建物の内装を壊します。

屋根を外していきます。

実家の屋根は「スレート」と呼ばれる有害物質のアスベストが含まれている屋根でした。アスベストは飛び散りやすさの程度によって除去作業が変わり、費用も変わるそうです。うちは幸い飛散性が低い「レベル3」でしたが、それでも屋根のアスベスト除去で16万円かかりました。飛散性が高い「レベル1」になるともっと高額で、専門業者に依頼しなくてはいけないケースもあるそうです。

いよいよ重機で建物を壊していきます。

あっという間に二階部分がなくなりました。

建物の基礎部分を解体します。

カーポートとブロック塀も撤去します。

想定外の追加費用

建物が取り壊され順調に解体が進んでいきました。基礎部分を解体中、想定外の事態が発生しました。地面の中から汚水枡が出てきたのです。

現場から送ってもらった写真を見てびっくり、、直径120センチ以上ある汚水枡でした。こんなものが埋まっていたなんて、、

解体工事では、地面の中から浄化槽や井戸が見つかることがよくあるそうです。今回はこの汚水桝の撤去で50,000円が追加でかかりました。先に分かれば1番いいですが、こればかりはやむを得ずかかってしまいました。

工事完了

無事解体が終わりました。

不動産屋の担当者にも仕上がりを見てもらった。綺麗な整地してくれましたね、と担当者。仕切り(写真:オレンジ色の網)もサービスでつけてくれたので遠くに住んでるしこれなら常に見れなくても良さそうだなと思いました。
コンクリートの破片が落ちていたりゴミが残されていたりずさんな仕上がりの業者もいるらしいです。業者を紹介してもらう時、仕上がりの丁寧さも定評がある業者ですよ、と聞いていましたが、更地を飽きるほど見てきて不動産屋から見ても綺麗と言っていたので、自分で選んだ業者に間違いはなかったのだと最後にホッとできました。

無事に解体工事を終えて

自分の人生で解体工事をするとは想像もしていませんでした。身近に経験者もいなくて色々と不安なことはありましたが、無事に終わって安心しました。解体費用は当初より40万円安くなったので全体でみても損なく売却できました。

初めは更地にしても売れない不安がありましたが、思い切って更地で売り出した結果、値引きせずに売却できました。解体費用も最小限に抑えることができ本当に良かったです。

私のように還暦手前で初めて売却する人は多いのではないでしょうか。自分や家族の将来を考えていく中でこの体験談が少しでも参考になれば嬉しいです。

売却成功の秘訣は、
・更地にして売り出したので値引きせずに売れた
・解体は複数社から見積もりをとって比較した
・比較した中で一番自分の希望に合う解体業者を選べた

あんしん解体業者認定協会運営一括見積サービス(※全国対応)
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