【東京都北区】解体工事の見積書で必ず確認すべき5つの項目!

解体業者さんから送られてきた見積書は3枚。見積りを依頼したのは1社だけです。見積書を広げると内訳の項目が多くて、最初は見方がさっぱり分かりませんでした。

正直、何のヒントもないまま解体工事の見積書を見ていたら妥当な金額かどうかの判断はできていませんでした。

結局、解体業者さんに直接問い合わせて一つずつ項目の見方を確認したのです。おかげで、どの作業にいくら位の費用が掛かるのかイメージできるようになり、納得の価格で解体工事が完了できました。

この記事では、島田様が当局にお問い合わせ頂いてから解体工事を完了させるまでの一部始終を紹介します。

『あんしん解体業者認定協会』は無料で利用できる解体業者の見積り比較サイトです。

妥当な金額で解体工事をしたい!

解体業者さんを探す上で、一番不安だったのは金額です。解体工事を発注するのは初めてだったので、妥当な金額がいくらなのか全く見当がつきませんでした。

なので、金額は極端に安くなくても、せめて適正な金額で見積ってくれるところにお願いしたかったのです。相場と比べて安いのか高いのかも分からず、不安なまま工事を依頼したくありませんでした。

そこで、見積りに関しては何度でも問い合わせて内容を確認するつもりでした。ただ、知り合いに解体業者さんはいません。

結局、ネットで見つけた解体業者専門の見積比較サイトを利用して解体業者さんを紹介してもらいました。

島田様は、ネットで解体業者の情報を集めているうちに、当協会が運営する解体無料見積ガイドのホームページをご覧になり、お問い合わせ頂きました。

測量日は認定協会の方が解体業者さんと連絡を取って日程を調整してくれました。

見積書で確認すべき5つのポイント

測量から数日後、見積書が送られてきました。見積書は全部で3枚ありました。

見積り詳細

1枚目には総額が記載されていました。見積りの総額は、164万5,305円です。2枚目と3枚目に内訳が記載されていました。

見積り詳細

2枚目の見積書です。2枚目の内訳には大きな項目が2つありました。

1行目の「建物解体工事」と5行目の「付帯工事」です。「建物解体工事」は、住宅部分の取り壊しに掛かる費用、「付帯工事」は、住宅以外を撤去するのに必要な費用です。

見積り詳細

3枚目は大きな項目が1つ載っていました。3行目の「その他」です。主に手続き関連に掛かる費用が載っていました。

MEMO

解体工事の見積書では、書き方に厳密なルールはありません。そのため、解体業者さんによって使用する項目や名称が異なります。

見積書には内訳を細かく載せてくれていますが、初めて見ただけではどれがどの費用なのかよく分かりません。そこで、解体業者さんに直接問い合わせて内訳の項目について説明してもらいました。おかげで、それぞれの項目が理解でき、金額の理由もはっきりしました。

実際に問い合わせてみて特に重要だと感じられたポイントは、5つありました。

1.最も重要なのは坪単価

解体前

解体工事の見積書を見る時に一番重要なのは坪単価です。

坪単価は、家屋の取り壊しに必要な作業費(人件費)と発生した廃材の処分費を合わせて坪数で割ったものです。ちなみに、東京都北区の木造住宅の平均坪単価は平均4万円です。

※平均坪単価は島田様が工事を行った2018年当時のものとなります。

東京都北区の解体費用相場

見積り詳細

認定協会に紹介してもらった解体業者さんの坪単価は4万1,433円(116万126円÷28坪)です。

関連する項目は、見積書2枚の2行目「延床面積」です。東京都北区の平均坪単価に比べると少し高いですね。

MEMO

業者さんによっては、家屋の取り壊しに必要な作業費(人件費)と発生した廃材の処分費を分けて記載している場合があります。

解体業者 金額
北区の平均坪単価(2018年時点のもの) 4万円
認定協会に紹介してもらった解体業者 4万1,433円

東京都北区の平均相場と比べると金額差は約1,500円です。

単価でみるとそこまで差はないように感じますが、10坪で1万5,000円。20坪なら3万円の差が生じます。そこで、金額差の理由を解体業者さんに問い合わせてみました。

【解体業者さんのコメント】

実は近年、発生材の処分費が高騰しているので坪単価が年々上がっています。最近では解体費用のうち、大体半分くらいが瓦礫(がれき)などの発生材を処分する費用なんですよ。

発生材の処分費用が高騰しているため、解体業者さんの方では少しでも安く廃材を受け入れてもらえる処分場を探したり、廃材を細かく分別して処分費用を安く抑える努力をされています。

それでも、以前に比べると解体費用は高くなっているそうです。念のため、認定協会の担当者さんにも話を聞きました。

【認定協会担当者のコメント】

最近は特に処分費用の変動が激しいので、解体工事を発注する時期によって金額が常に変動しています。そのため、見積書には有効期限を設けている場合がほとんどです。

もらった見積書では有効期限が1ヵ月に設定されていました。また、解体工事を依頼する時期によって解体費用が変動するため、平均相場より高くなったり安くなったりするのは避けられないようです。

平均相場と比較して1500円前後の金額差は、処分費用の変動範囲内だと分かりました。

2.建物土台部分の構造

解体中

見積り詳細

建物には、基礎と呼ばれる土台部分があります。解体工事をする場合、基礎の構造は非常に重要です。

基礎は主に2種類に分けられます。それは「布基礎」と「ベタ基礎」です。

なお、ベタ基礎は布基礎に比べて使用されているコンクリートの量が多く、撤去と処分に手間が掛かります。そのため、解体工事では建物の土台がベタ基礎だった場合、追加費用が発生します。

ただし、基礎は解体工事をしてみないと構造が分からない場合があります。

MEMO

測量の時点で床下部分を確認できれば、基礎の構造を把握できる場合がります。可能であれば、測量の時に確認してもらいましょう。

ちなみに、今回は布基礎でした。見積書2枚目の2行目備考欄に記載があります。解体工事の見積りは布基礎を前提として出されているので、布基礎の場合は追加料金の対象にはなりません。

3.近隣対策用の防音・防塵シート

養生シート

解体工事をすると、大量のホコリと騒音が発生します。そのため、近隣に住宅がある場合、防音・防塵対策のために、養生シートを張って周囲にホコリや騒音が漏れるのを防ぎます。

ただし、養生シートだけで全ての騒音やホコリは防げません。しかし、何も対策をせずに解体工事を進めてしまうと、近隣から苦情が上がったり、最悪の場合トラブルに発展してしまう恐れがあります。

見積り詳細

見積書2枚目の3行目を確認すると、「建物養生費」の項目があります。

金額は10万6,600円。結構高いです。でも実際、建物の周りにしっかり足場を組んで、職人さんの手作業でシートを張っていくので大がかりな作業になります。さらに、養生シートに使われているのは防音性のある特殊な素材です。

認定協会の方によると、一般的な木造30坪の場合、養生シートの費用は10万円前後になると言っていました。養生シートの費用に関しても妥当な金額だと分かったので安心しました。

4.付帯工事は別途見積り

解体工事の見積書で意外だったのが付帯工事の項目です。付帯工事とは、建物以外のブロック塀やフェンス、カーポートなどを撤去する費用です。

見積書では家屋を壊す費用と分けて記載されていました。

  • カーポートの撤去
  • 樹木の伐根
  • コンクリートブロック(CB)の撤去
  • 土間コンクリートの撤去
  • 庭石、灯篭の撤去など

実際の見積書でも付帯工事が発生していました。見積書2枚目の5行目「付帯工事」の項目から下9行目にかけて4つの項目が追加されています。

見積り詳細

ブロック塀を壊す費用はもともとの金額に含まれないの!?と最初はびっくりしました。

でも、法律の関係で廃材をしっかり分別しなきゃいけないのと、処分場に持ち込んで処分するのにはやっぱり費用が掛かるので、別途見積りになるのは仕方ありませんでした。

むしろ、どの部分にいくら掛かっているのかが詳細に分かるので明朗な見積書だったと感心しています。

なお、「隣家との間にブロック塀があるけど、撤去するのか分からない」そんな場合は正確な見積りを出してもらえません。どこからどこまでを撤去するのか、何を残すのかなど測量日までに確認しておきましょう。

5.近隣挨拶費

3枚目の見積書4行目に「近隣挨拶費」の項目が記載されています。

見積り詳細

金額は2万円。少し高く感じるかもしれませんが、解体工事での挨拶周りは重要です。

養生シートの費用と同じく、事前に苦情やトラブルを回避するためには欠かせない費用です。簡単な粗品を添えて、工期や工事日程を説明して周ります。

ただ、挨拶周りをすべき範囲は厳密には決まっていません。解体業者さんと相談して、もし不安なら少し多めに周ってもらうのが良さそうです。今回依頼した解体業者さんは、解体工事の前に一軒ずつお宅を周って丁寧に挨拶周りをやってくれました。

初めて解体工事の見積書を見た時は、見方が分からず頭を抱えました。でも、解体業者さんと認定協会の方に直接問い合わせて話が聞けたので、最終的には全ての項目に納得して解体工事の依頼ができました。

いよいよ解体工事開始!

解体前

解体業者さんに挨拶周りをやってもらい解体工事が始まりました。

瓦など

屋根の瓦は一枚ずつ手作業で外します。建物の廃材は何種類にも分けられ、それぞれ決まった処分場に持ち込んでリサイクルしてもらいます。

解体中

建物と基礎部分を撤去すると、更地に残ったブロックや大きな石を取り除いてくれます。

解体後の更地

最後は地面をならしてきれいな更地にしてくれました。

東京都北区の解体事例まとめ

最初は見積書を見ても、何にいくらかかっているのか分からず不安でした。でも、問い合わせて確認すれば丁寧に教えてもらえるので心配いりません。

解体工事も無事、最後まで苦情やトラブルなく完了できたので良かったです。

『あんしん解体業者認定協会』では、全国約75,000社の解体業者さんのうち、厳しい審査基準をクリアした1,000社以上の優良な解体業者さんの中から、お問い合わせいただいた方にピッタリの解体業者さんを無料でご紹介しております。

専門のスタッフが丁寧に対応致しますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。

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